不妊治療⑩ -ひよってERA検査

自分の年齢の妊娠率を考慮し、胚移植に4回まで挑戦してみよう。
だめだったら不妊治療をやめよう。
そう決意した私のこれまでの経緯をまとめると、以下のような感じになる。

2020年8月 不妊専門クリニックで基本検査 →異常なし
2021年4月~ タイミング治療 →陰性
2021年10月~ 人工授精4回 →陰性

体外受精にステップアップ

2022年1月 採卵 1個→凍結1個(6日目胚盤胞 4aa)
2022年3月 第1回胚移植 ホルモン周期→陰性
2022年4月 採卵 2個→凍結1個(5日目胚盤胞 3aa)
2022年6月 第2回胚移植 ホルモン周期→一応着床するも陰性
2022年7月 採卵 7個→凍結3個(5日目胚盤胞 4ab、6日目胚盤胞 4ab、6日目胚盤胞 4ab)
2022年9月 第3回胚移植  自然周期→陰性

 

胚移植を3回移植したがだめだったので、残るはあと1回だ。
(実際にはあと2個凍結してあるので、あと2回実施できるが、
4回目もだめとなると「もう何をしても妊娠できない体なのでは?」説が浮かんでくる)

 

4回目を実施する前に、できることはやっておきたいと思った。
そこで私はERA検査を受けることにした。

 

ERA検査というのは「着床の窓」を調べる検査である。
着床の窓がずれている場合、通常のタイミングで胚移植しても着床しづらいという。
パンフレットによると妊娠率25%が上がるらしい。
ということは25%くらいの人が、着床の窓がずれているということなのだろうか。

 

ここまで3回も連続でだめだったのは着床の窓がずれていたから……かもしれない。
もしそうなら同じ方法で胚移植しても妊娠できない。
着床の窓が開いているタイミングに合わせて胚移植しなければならないのだ。
4回目のチャレンジを無駄にしないために、このタイミングで検査してみようと思った。

 

そんな検査があるのなら最初からやればいいじゃないかという意見もあるかもしれないが、
着床の窓がずれているのは少数派なので、まずは移植してみるのが主流なのだろう。
検査をするには子宮を胚移植時と同じ状態にする必要があるので通院回数もまあまあ多いし、
費用も高額なので気軽に調べることはできないのである。

不妊治療保険適用後もこの検査は保険適用外なので自費である。
私のように何回かやってだめだった場合に上がってくる選択肢なのだろう。

 

私はERA検査と同時に受けられるという、子宮フローラを調べる検査も併せて受けたのだが、
私が経験した不妊治療の中でいっっっちばん痛かった。
あまりよく覚えていないが、鎮痛薬なしだったのかもしれない。
子宮内の細胞を取るのだが、とにかく痛かった。
子宮がん検診でも細胞を少し取ったりするが、比べ物にならない痛さだった。
かかった費用は177850円だった。
高い……そして痛い……。

 

痛い思いをして17万円払って実施したERA検査と子宮フローラ検査だが、
結果は特に問題なしだった。
先生には「こうなると、特にやれることはないんですよね……」と言われた。
思えば2週目の胚移植で一応着床はしたときに、
「今後ERA検査はしなくてもいいな……」と思ったのだった。
その通り、結果は問題なしだった。
まあ、問題がないことがはっきりとわかったのだからよしとしよう……。
あとは、凍結してある残りの胚をこれまで通り粛々に移植するしかない。