私も夫も特に「結婚したら子どもがほしい」というタイプではなかった。
ふたりともどちらかと言えば子どもが苦手で、
自分たちに子どもがいる生活について話し合うようなことはなかった。
しかし2016年に私の妹に子どもが生まれて、私は少し考えが変わった。
それまで「子どもは好きではない」と思っていたけど……妹の子どもはかわいい!
小さいころの妹(かわいくて無性にいじめたくなるような)に似ていてかわいいのだと思う。
妊活をしてみようか、と主人に話した。
とは言え、主人は身近な親戚に子どもがいないので、私ほどは興味がなかったと思う。
その後、「もしだめだったら猫でも飼おう」と言っているのをたびたび聞くことになる。
彼は子どもより猫が本命のようであった。
とりあえず私は「妊活たまごクラブ 赤ちゃんが欲しくなったら最初に読む本」なる本を購入した。
この本で排卵検査薬というものがあることを知り、さっそくドラッグストアで排卵検査薬を購入した。
婦人用の体温計も購入した。使用していた生理管理アプリの設定は妊活モードに変更した。
これらを駆使してだいたいの排卵日を捉えてタイミングを取ればよい、と思っていた。
避妊しなければ妊娠するだろうと思っていた。
しかし、これがなかなか妊娠しない。
ドラッグストアで購入できる排卵検査薬は高価で気軽に使うことができないので、
私はいつしかインターネットで海外製の検査薬を購入するようになった。
私は↑のお店でDAVIDやWondfoをという検査薬を購入していた。
これらの海外の検査薬は安価で大量に入っているので、
排卵日が近くなったら毎日使えるし、なんなら朝晩2回でも気兼ねなく使えた。
私は、排卵検査薬と一緒に早期妊娠検査薬も購入していたので、生理予定日前には妊娠検査薬を使った。
だってもし妊娠してたらお酒はやめないといけないし、生モノだって食べられないんだから。
しかしそんな心配は御無用という感じで、検査しても検査してもまっっしろ。
本当にこれ色つくのかね、欠陥なんじゃないの?
とか言っているうちに基礎体温が下がり、生理が来るのだ。
一年妊活しても妊娠しなければクリニックに行ったほうがよいという情報は
確か先程のたまごクラブに載っていたのだと思う。
もう認めなければ。これは不妊症だ。
2020年夏、私は不妊治療専門クリニックを予約した。
私が34歳で、主人は42歳だった。